眼内コンタクトレンズ(ICL)とは?
レーシックより安全な
次世代の視力回復治療です
眼内コンタクトレンズは、手術でレンズを目の中にいれることで、近視、乱視を矯正し、視力を回復させる手術です。ICLはすでに全世界で200万枚以上の、豊富な実績があります。レンズは透明で柔らかく、目の中で割れることはありません。角膜を削らないので、レーシックより安全な、次世代の近視矯正手術です。近視・乱視のわずらわしさから解放されることを目的としています。
短時間で、痛みの少ない
日帰り手術
手術は片眼5〜10分程度、準備も含めて両眼で平均20分程度の短時間で終了します。入院不要な日帰り手術です。麻酔は目薬で行い、できるだけ痛みが少なくなるように工夫しています。手術の不安が大きい方は、笑気麻酔を併用することも可能です。
裸眼と同じく、
レンズケアは不要
コンタクトレンズと違い、レンズが劣化しないので、定期的な交換は必要ありません。手術後1か月は目薬の治療が必要ですが、安定した後は裸眼と同じく、メンテナンスフリーで生活できようになります。
サーフィンでもダイビングでもキャンプでも、すべてのスポーツを思いのままに、裸眼で楽しむことができます。
あとから
取り外すことも可能
ICLの手術後に合併症がおきてしまったり、別の目の病気になってしまったり、何らかの不具合が生じた場合でも、レンズを取り出すことができ、元に近い状態に戻すことが可能です。
ICL指導医の杉本医師も
ICLをうけています
中四国地方でただひとりのICL指導医である杉本医師は、自身の目にICLが入っています。術前0.01だった視力が、術後1.2まで回復しています(しっかり老眼もでています)。近視矯正を知り尽くした眼科医だからこそ、ICLを選択しています。自身のリアルな体験から、手術中の緊張、術後の見え方、生活の変化について説明することができますので、疑問があれば、なんでもご質問ください。
レーシックとの違い
角膜を削らない手術
角膜という透明な組織は、レーシックで削ると見え方の質が悪くなる、という性質があります。かすんで見えたり、光がにじんだりする可能性があります。また一度、削ってしまうと、合併症が生じても、元に戻すことはできません。眼内コンタクトレンズは角膜を削らない手術です。
近視の戻りがない
ICLの手術後に合併症がおきてしまったり、別の目の病気になってしまったり、何らかの不具合が生じた場合でも、レンズを取り出すことができ、元に近い状態に戻すことが可能です。
見え方の質がよい
角膜は削った分だけ、角膜高次収差が増大し、見え方の質が悪くなります。コントラスト感度が低下するため、霞んだ見え方になり、光のにじみが生じます。その影響は暗所で顕著となり、特に夜の見えにくさが強くでることがあります。ICLは、見え方の質が保たれます。
ドライアイが悪化しない
レーシックで広範囲に角膜を削ると、知覚神経を切断することにより、ドライアイが悪化します。近視の方にはもともと、コンタクトレンズによるドライアイが多いですが、視力に影響するくらい悪化することもあります。ICLはドライアイを悪化させることがなく、快適な裸眼生活を送ることができます。
強度近視・円錐角膜にも対応
角膜を削るレーシックは、強度近視、強度乱視、円錐角膜、角膜が薄い方には適応がありません。ICL度数の作製範囲はかなり広く、ほとんどの近視、乱視に対応できます。また非進行性の円錐角膜に対しても手術可能です。
レンズの種類
ICL (STAAR)
ICLは日本の厚生労働省に認可されている唯一の眼内コンタクトレンズです、2008年に認可され、数多くのICLが日本人の目にされています。全世界ではすでに200万枚以上のICLが出荷されており、豊富な実績があります。最新バージョンのEVO/EVO+には、レンズにhole(孔)があいており、hole-ICLと呼ばれています。この工夫により、白内障や緑内障などの重篤な合併症のリスクが大幅に減少しています。当院では基本的に、ICLを使用します。
IPCL (EyeOL)
IPCLはICLよりサイズの製作範囲が広く、単焦点だけでなく、老眼対応の多焦点レンズもラインナップされているのが特徴です。45歳以上の老眼年齢にたいして、単焦点レンズのICL、IPCLでは老眼を治せませんが、多焦点IPCLならある程度、裸眼で近くも見えるというメリットがあります。しかし、見え方のデメリットもあるので、選択には慎重な検討が必要です。国内未認可ですので、当院ではICLで対応できない場合のみ、IPCLを選択します。
費用と保証
手術に関わる費用と
アフターフォローが含まれます
ICL
乱視なし | 69.8万円 |
---|---|
乱視あり | 79.8万円 |
(両眼・税込)
単焦点IPCL
乱視なし | 69.8万円 |
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乱視あり | 79.8万円 |
(両眼・税込)
多焦点IPCL
乱視なし | 89.8万円 |
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乱視あり | 99.8万円 |
(両眼・税込)
- 片眼の場合は、上記の半額です。
- 自費診療のため、健康保険は適用になりません。
- 医療費控除(確定申告)の対象になります。
- お支払いは、現金、各種クレジットカード、PayPayで承ります
- レンズ注文時に、レンズ1枚につき20万円を前金としていただき、それをもって手術申し込みとします。
- 費用はいかなる理由があっても、返金できません。
3年間、無料で
レンズ交換することを保証します
費用に含まれるもの
- 手術代
- レンズ代
- 通常使用する目薬代(4本分)※1
- 術後6か月までの診察
- 合併症によるレンズ摘出
- 3年間のレンズ交換(度数・サイズ変更)※2
- ※1 追加で目薬が必要になった場合は1本600円かかります
- ※2 医師が必要と判断した場合にかぎり、片眼につき1回まで無料
治療スケジュール
当院ではひとりのICL指導医が
一貫して治療を担当します
医療法人リヒト 理事長
ビジョンクリニック 院長
日本眼科学会専門医
ICL指導医&認定医
杉本栄一郎 医師
中四国地方で唯一のICL指導医(インストラクター)である、杉本栄一郎医師が、適性判断、レンズの度数・サイズ決定、手術執刀、術後診察を一貫して、責任をもって担当します。ICL認定医に技術指導を行う立場にあるのがICL指導医です。また、分担して診療を行う大手の近視矯正クリニックではできない、専任ドクターによる一貫治療が当院の特徴です。
適性検査
(完全予約制)
- 適性検査代
1万円(税込)
※手術申し込みされた方は無料
手術が安全にできる目か、最新の前眼部OCTを用いて検査を行い、適性を評価します。手術のメリット(成績)とデメリット(合併症)について、納得のいくまで説明をし、最終的に手術をうけるかどうかの判断をしていただきます。瞳孔をひらく、散瞳検査がありますので、検査後数時間は見えにくくなります。車を運転しての来院はお控え下さい。
- コンタクトレンズについて
コンタクトレンズは角膜の形を変化させるため、視力に影響します。適性検査前はコンタクトレンズを中止する必要があります。
ソフトコンタクトレンズ
1週間中止ハードコンタクトレンズ
2週間中止適性検査後から手術前日まで、コンタクトレンズは使用可能です。
手術申し込み
手術をうける選択をされた場合、レンズを注文します。レンズ代を前金として、お支払いいただき、これももって、手術申し込みとします。適性検査と同日でも可能です。
- レンズ代(前金)
コンタクトレンズは角膜の形を変化させるため、視力に影響します。適性検査前はコンタクトレンズを中止する必要があります。
両眼 40万円
片眼 20万円
術前オリエンテーション
手術の1週間くらい前に、術前オリエンテーションを行います。周術期の安静、清潔などの注意点について説明します。またこの時、詳しい手術の時間についてもお伝えできます。
- まつエク・ネイルを外す必要があります
まつエクは感染症の原因になります。ネイルは術中の酸素飽和度測定の妨げになります。手術前に外し忘れがないかを、確認します。
手術当日
- 目薬で瞳孔をひらき、麻酔をします
- 角膜の端を幅3mmほど切開します
- レンズを小さく折りたたんで、専用の挿入器で、目の中にいれます
- レンズを虹彩と毛様体の間の筋肉の溝に固定します
- 無縫合でキズをとじて、手術終了です
- 30分ほど休憩し、その後診察で問題なければ、保護ゴーグル着用にて帰宅していただけます
※手術直後はまだ、見え方は不安定ですので、車の運転して帰ることはできません。
術後診察
手術後は合併症の有無の確認をする必要がありますので、下記の術後診察が必要になります(合併症が生じた時は、このかぎりではありません)。
- 術後翌日
- 術後3日
- 術後1週間
- 術後1か月
- 術後3か月
- 術後6か月
手術後は目の中にバイ菌が入らないようにするため、直後は以下のように、日常生活に多少、制限がつきますが、手術後1か月経てば完全に目のキズが治りますので、いっさいの制限はなくなり、完全に自由な裸眼生活が可能となります。
- 術後の制限について
-
当日
- 入浴不可、自宅安静
翌日から可能
- 首から下の入浴
- 美容院での洗髪
- 顔の清拭
- 車の運転
- デスクワーク
- 日常動作
3日目から可能
- 入浴・シャワー・洗顔
- 軽い運動
- アイメイク以外の化粧
1週間目から可能
- スポーツ
- アイメイク
- 美容院、理容院
- 保護ゴーグルを外す
1か月目から可能
- 海水浴、プール、温泉
- カラコン
- まつエク、まつげパーマ
- 市販薬の点眼
Q & A
目の痛みはありますか?
目の中の筋肉(毛様体)を触ると痛み(毛様痛)がでることがあります。目の奥の鈍痛で、眼精疲労の痛みと同質の痛みです。時間の経過とともに、治っていくことがほとんでです。当院では、痛みが原因でレンズを摘出したことはありません。
何歳からICLをうけられますか?
18歳からICLをうけることができます。ただし、近視の進行が止まっていることが条件となります。
老眼も治りますか?
老眼は治りません。老眼とはピントを調節する力が老化により衰えていく現象で、近くが見えにくくなります。45歳を過ぎると、老眼鏡が必要になっていきますが、ICL後も同様です。多焦点IPCLなら、ある程度、老眼に対応可能です。
目がごろごろしますか?
コンタクトレンズの異物感は、角膜表面の知覚神経が刺激されることによって生じます。ICLは角膜に触れていないので、ごろごろすることはありません。
夜、光がにじみますか?
暗いところで、強い光をみるとハロー(光の輪)やグレア(光のにじみ)がでます。レンズの孔に、光が反射することによっておきる現象です。ほとんどの場合、時間の経過とともに症状は軽くなります。一番気になる場面は夜の車の運転ですが、運転できないほどではありません。
ICLをうけると、できなくなることはありますか?
ありません。ICLの素材は金属ではないので、MRIやCTなど、すべての検査に影響ありません。他の目の病気の治療にも支障ありません。手術後1か月経てば、キズは完全にふさがるので、カラコン、まつげパーマ、まつエクも可能です。また海水浴、プール、ダイビング、温泉なども大丈夫です。
レーシック後の近視でも、ICLできますか?
レーシック後の近視の戻りにたいしても、ICLは対応可能です。
白内障術後の近視、乱視でも、ICLできますか?
白内障手術や多焦点眼内レンズ後の度数ズレによる近視、遠視、乱視にたいしても、ICLは対応可能です。
飛蚊症は治りますか?
治りません。目の中の透明なゼリーを硝子体といい、硝子体の加齢によるにごりが飛蚊症の原因です。黒いものが飛ぶ、という症状ですが、、ICLをしても治りません。
手術は怖いですか?
目だけに局所麻酔をしますが、意識はあります。顕微鏡の光が当たるので、まぶしすぎて何も見えないですが、だれでも怖いと思います。当院では極力、緊張感をあおらないよう、術前に安定剤を内服していただいた上で、常にお声かけしながら手術を進めています。不安が非常に強い方は笑気麻酔を併用することも可能です。
いつから見えるようになりますか?
手術翌日の朝には視力が回復し、すっきり見えるようになることがほとんどです。手術当日でも日常動作が可能なくらいは見えますが、しっかり見えるわけではないので、車の運転は控えていただきます。